【エンロン破たんにおける問題点】TOP
このようにブラックアウトのために損失が一層拡大する結果となったのだ。最適なプロバイダーを選択するためには、プロバイダー変更のためのブラックアウト自体はやむを得ない。しかし、確定拠出プランの自社株投資比率が高い中で、ブラックアウトに伴う加入者のリスクが高いことを考えると、企業は、業績の変動、係争、レイオフ、当局の捜査等、株価に影響を及ぼすような事象が発生したときには、予定していたブラックアウトを延期するなどの慎重な配慮が求められる。
そこで自社株に投資できる401(k)だけを対象にすると、平均して資産の32%が自社株だといわれるが、エンロンの401(k)では資産の50%以上が自社株だった。
1つの銘柄に集中的に投資することがいかに危険なことか、エンロンの401(k)はそのことを見せつけた。従業員はエンロンの倒産によって職を失い、給料が入らないうえに年金がこんなありさまでは生きていけない。これは資本主義が暴走した典型例のように思える。